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“May the Force be with you!”(フォースと共にあらんことを!)

天の川

スターウォーズと英雄伝説

 

“May the Force be with you!”(フォースと共にあらんことを!)は、

 

スターウォーズという映画シリーズ好きなら誰でも知っている、有名な名台詞です。

 

このスターウォーズ・シリーズは、

 

ジョージ・ルーカスの構想に基づいた、スペース・オペラですが、

 

1977年のスターウォーズ エピソード4を皮切りに旧三部作が公開された後、

 

今もまだ続編が創られています。

 

そのジョージ・ルーカスが、

 

スターウォーズの構想を練るのにあたり影響を受けたのが、

 

Joseph Campbell(ジョゼフ・キャンベル)です。

 

ジョゼフ・キャンベルはアメリカの神話学者で、

 

彼の授業に出て感銘を受けたジョージ・ルーカスは、

 

後に、キャンベルの神話論の英雄伝説の基本構造をもとに、

 

スターウォーズという現代の神話を描き大ヒット作となりました。

 

ダース・ベイダーという現代人

 

そのスターウォーズに出てくるキャラクターの一人、

 

ダース・ベイダーという悪役がいます。

 

そのダース・ベイダーについてキャンベルは著書のなかで、

 

次のように言っています。

 

「ダース・ベイダーは自分の人間性を発達させてなかった。

 

彼はロボットだった。自分自身の意志ではなく、

 

押しつけられたシステムに従って生きる官僚だった。」

 

つまり、悪とは積極的なものではなくて、

 

押しつけられたシステムに盲目的に従ってしまうときにも起こるのです。

 

ユダヤ人で自身も迫害を受けたドイツの哲学者、

 

ハンナ・アーレントもまた同じことを述べています。

 

ナチスドイツの重要なポストにあり、

 

ユダヤ人の強制収容所への移送などに関わっていた

 

アドルフ・アイヒマンを裁くための裁判を傍聴したアーレントは、

 

そこで見た実際のアイヒマンに衝撃を受けます。

 

彼は決して愚かな人間でも極悪人でもなく、

 

有能で職務に忠実な官僚的人間だったのです。

 

彼はナチスに忠誠を誓い、命令を実行していたに過ぎなかったのです。

 

そのことをアーレントは、「悪の陳腐さ」と表現しました。

 

これは、現代人みなにとっての危険であり、

 

与えられた役割を忠実に守ることに誇りを感じる

 

私たち日本人にとって、とても怖い話しではないかと思います。

 

では、どうしたら自分自身も気付かないうちに、

 

この「悪の陳腐さ」に陥ってしまうのを避けられるでしょうか。

 

キャンベルは次のように言っています。

 

「自分の置かれた時代に人間らしく生きるすべを学ぶことです。」

 

「ルーク・スカイウォーカーがしたように、

 

システムがあなたをロボット扱いしようとするのを拒否することです。」

 

それは、決して簡単なことではありません。

 

多くの方が、会社や学校、家庭など、

 

自分の属する組織の求めることと、

 

自分自身の内なる声のあいだに、

 

葛藤を抱えながら生きていることと思います。

 

そんな葛藤を持っている時点で、

 

その人は既に英雄ではないかと、私は思います。

 

“May the Force be with you!”(フォースと共にあらんことを!)は、

 

そんな現代を生きるすべての英雄への、

 

激励のメッセージではないでしょうか。

2019年02月02日 22:20

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